画像を一枚ずつトリミングしては保存し、また次の画像を開く。そんな手作業に疲弊した経験、ありませんか?
「もっと楽に」「もっとまとめて」「もっと爆速に」。そんな想いから、自作ツール【まとめて一括トリミング Pro ⚡】を開発しました。
とにかく一度触ってみてください。
▶ まとめて一括トリミング Pro ⚡を使ってみる
そして今回の開発には、コード補完だけじゃない“相棒”としてのAI開発環境【Cursor】を活用。驚くほどスムーズに、しかも想像以上に短時間でツールが完成したのです。
この記事では、Cursorを使って実際に開発した工程、詰まったポイントとその解決方法、さらにはツールの設計思想まで、ギュッと詰め込んでお届けします。
「Cursorって実際どうなの?」「AIでの開発ってどこまで使えるの?」そんな方にもヒントになる内容を目指しました。
開発環境にCursorを選んだ理由
今回の開発でCursorを使うことになったのは、正直なところ「たまたま」でした。
エンジニアの知り合いが「最近はCursor使ってるよ」と話していたのを思い出して、軽い気持ちで触ってみた。それが最初です。
当時は、Gemini CLIやClaudeのコード補完も話題になっていて、自分でもどれが良いのか試してみようと思っていた時期でした。
その中でCursorを選んだのは、言ってしまえば「最初に触ったのがこれだったから」。でも、使ってみたら驚くほど快適で、そのまま最後まで乗り換えることなく開発を進めることになった、という流れです。
コード補完の精度はもちろん、画面内でAIに自然に相談できる一体感が非常に使いやすく、ちょっとしたトライアルのつもりが、結果的にがっつり頼ることになりました。
実装ステップ?すべて一括で完了
今回の開発では、いわゆる段階的な設計や実装フローは取っていません。
最初にやったのは、ChatGPTに日本語で要件を伝えることだけでした。
「複数の画像をアップロードして、同じトリミング設定で処理し、個別ファイルとしてまとめて保存できるツールを作りたい」
このように自然言語で仕様を伝えると、ChatGPTはそれを要件定義として整理して返してくれました。
たとえば、「画面には画像のアップロード機能が必要」「共通のトリミング設定を適用する」「個別ファイルでの保存に対応」など、構成の考え方が日本語で書かれて戻ってきた形です。
ここがポイントで、ChatGPTにはコードを書かせていません。
代わりに、その日本語の要件定義をそのままCursorに貼り付けて、CursorのAIにコード化してもらいました。
この手法は、コードを書く手間を減らすだけでなく、自分の中にあるイメージをそのままアウトプットに変換するという意味で、とても効率が良いと感じました。
また、今回はあえてZIPでまとめる形式を取らず、画像を1ファイルずつ個別に保存できるように設計しました。
ZIPの解凍作業って、結局ひと手間かかるし面倒です。それなら最初から個別保存の方が親切だろう、という判断です。
その後の調整や不具合対応は、すべてCursor上でAIに相談しながら進めました。調べ物に時間を取られることなく、作業がほぼ止まらないのが最大のメリットでした。
この開発体験から得たこと
今回のツール開発は、自分の「ちょっと面倒くさい」を解消したいという気持ちから始まりました。
そして、ChatGPTとCursorを使ったことで、その発想が形になるまでのスピード感は、今までにないほど早かったです。
特に印象的だったのは、自然言語で伝えた要件がそのまま開発の素材になるという感覚です。
自分の中にある「こうしたい」「こうなれば楽」といった漠然としたイメージを、日本語で書き出してAIに渡すだけで、具体的な実装につながっていく。
これはもう、コーディングの意味そのものが変わってきたと感じる瞬間でした。
ただし、すべての開発がこう進められるわけではありません。
今回のような単一機能のユーティリティツールであれば、AIと簡易なやり取りだけで実用レベルのものがすぐ完成します。
でも、複雑な仕様が絡んだり、UI/UXに繊細な配慮が必要だったりする大規模な開発では、まだ人間の目と判断が不可欠です。
それでも、「面倒だから手をつけたくない」「作ってる時間がない」といった理由で後回しにしていたアイデアを、試して形にできる環境があるというのは大きな強みです。
小さな不便を、自分の手でツールに変えていけるこの開発体験は、間違いなく新しい開発の形だと思います。
まとめ:アイデアをツールに変えるハードルは、想像以上に低かった
今回の開発を通して一番強く感じたのは、「やってみたら、思ったより簡単だった」ということです。
もちろん、完璧なプロダクトを一発で作るのは無理があります。ですが、自分が面倒だと感じていた作業を、小さなツールとして形にして、それが実際に役に立つ。
この経験は、想像以上に大きな満足感を与えてくれました。
ChatGPTとCursorを使えば、日本語でアイデアを伝えるだけで、コード化の道筋が見えます。
特に今回のような単一機能のツールであれば、プロトタイピングから公開までを最小の手間で完結できるのが強みです。
一方で、大きな開発や複雑な要件が絡むプロジェクトでは、まだ人の目や判断が必要な場面も多くあります。
ですが、日々の中でふと湧いた「これ、ツールにできないかな?」という小さな気づきは、AIの力を借りることですぐ試して形にすることができる時代になっていると実感しました。
今回作った「まとめて一括トリミング Pro ⚡」も、その一つの事例です。
自分の不便を自分で解決する、そのためのハードルはもうとても低い。
だからこそ、これからもこうした思いつきからツール化の流れは、もっと自然なものになっていくと思います。
とにかく一度触ってみてください。
▶ まとめて一括トリミング Pro ⚡を使ってみる