ニッチキーワードで上位表示を取ると、王道キーワードにも効く気がするという話

  • URLをコピーしました!

これは実体験からくる仮説の話です。
ニッチなキーワードで検索上位に入っておくと、そのあとユーザーが調べる一般的なワードでも、自分のサイトが上に出やすくなることがあるように思います。

順位チェックツールでは全然上位じゃないのに、なぜかアクセスが入ってくることがあります。しかも、インデックス状況もパッとしないし、ドメインパワーもほぼゼロの状態。それでもアクセスがある。

おそらく、一度アクセスしたユーザーが、後日似たようなテーマで検索したときに、自分のサイトがその人の検索結果に出やすくなっているんだと思います。つまり、ユーザーごとの検索履歴や行動をもとに、検索順位が微調整されている可能性がある。

だから、最初からビッグワードを狙うよりも、まずはニッチなワードで入口を作っておく。そのユーザーの中で“馴染みのあるサイト”として認識されれば、次の検索でも再度クリックされる可能性が上がる。

この効果は限定的かもしれませんが、無視できないと思っています。

目次

なぜニッチキーワードで上位を取ることが意味を持つのか

ニッチなキーワードは、検索ボリュームこそ少ないものの、意外と侮れない効果を持っています。
まず第一に、競合が少ないので上位表示が狙いやすい。これは多くの人がすでに知っていることですが、それだけではありません。

本当に注目したいのは、ニッチワード経由で訪れたユーザーの“その後の行動”です。
あるワードで検索して記事を読んだ人が、しばらくして別のワードで関連テーマを検索する。そのとき、以前に訪問したことのあるサイトが、検索結果の上位に表示されやすくなるケースがあります。

これはGoogleがパーソナライズ検索を行っているからだと考えています。つまり、過去の検索履歴やクリック履歴をもとに「この人にはこのサイトが有益」と判断して、表示順位を調整している可能性がある。

この効果をうまく活用すれば、直接的には狙いづらい大きなワードに対しても、間接的にポジションを取ることができるかもしれません。

だからこそ、ニッチワードでの上位表示には、単なる小手先のアクセス獲得以上の意味があると考えています。

データを見ていると、そうとしか思えない現象がある

実際、アクセス解析ツールを見ていると、「この順位でなぜアクセスがあるんだろう?」と感じることがあります。
たとえば、あるページが特定のワードで検索50位前後に位置していたとして、本来であれば流入はほとんど期待できません。でも、なぜかちょこちょこアクセスがある。

そのとき思い当たるのが、以前にそのページがニッチなワードで検索されていて、実際にクリックされていたという事実です。
つまり、一度でも訪問したことのあるユーザーが、その後に別の関連ワードで検索した際に、自分のサイトが検索結果の中で“目に入りやすい位置”に出てきているのではないかと考えています。

しかもその傾向は、いわゆるドメインパワーが弱い状態でも確認できることがあります。インデックスも全体的に鈍い、外部リンクもない。それでも、明らかに人が流れてくる。

一つひとつは小さな動きかもしれませんが、見逃せない現象です。こうしたケースを何度も経験すると、やはり「ニッチキーワード経由の訪問が、その後の検索行動に影響している可能性がある」という考えが強まっていきました。

ニッチな入り口を用意しておくことが、後のリターンに繋がる

すぐにアクセスが取れるわけじゃなくても、ニッチなキーワードで記事を用意しておくのは、長期的に見て十分意味があります。
一度でもユーザーに見てもらえれば、次の検索で自分のサイトが表示される確率が上がるかもしれない。そのチャンスを作ること自体が、のちの王道キーワード対策にも繋がっていく。

もちろん、全員に同じような動きが起こるわけではないし、確実なエビデンスがあるわけでもありません。
ただ、実際にデータを見ていると、そうした挙動は決して偶然だけでは説明しきれないように感じています。

ニッチキーワードでの露出は、一見地味ですが“次の検索行動の土台になる可能性がある”。だからこそ、今すぐ大きな流入が見込めないワードでも、ちゃんと仕込んでおく価値はあると思っています。

ニッチでの小さな接点が、のちに広いワードでの信頼の入り口になるかもしれない。そんな期待を込めて、私は地味なキーワードも丁寧に拾っていくようにしています。

まとめ

今回お話した内容は、あくまで私自身の経験則に基づいた仮説です。
でも、複数のデータや動き方を見ていると、ニッチキーワードでの露出が、後の検索結果に何らかの形で影響を与えている可能性は十分あると感じています。

検索エンジンのアルゴリズムは非常に複雑で、すべてを見通すことはできません。けれど、「ニッチなワードで一度クリックされたサイトが、その後ユーザーの検索結果に再び登場しやすくなる」という現象は、少なくとも体感としては何度も起きています。

そのため、大きなワードばかりを追いかけるのではなく、小さなキーワードの積み重ねを軽視しないこと。これが、SEOにおける地味だけど堅実な戦略の一つだと思っています。

ご相談があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。小さなことでも大歓迎です。

  • URLをコピーしました!
目次